さかのぼること、数週前。
ホンムネくんの前の田んぼで、竹ドームをつくりました。
ホンムネくん(信州中川村、本棟造りの古民家。永子ちゃんち。)
の裏には、お山があります。
その一角に竹林もあるのです。
その竹を切り出して、竹ドームを作ろう!という企画。
そもそも、仲間の一人が地元小学校から依頼されて、
竹で秘密基地をつくろうというワークショップの講師に。
その試作を、と数人で集まったのです。
細いマダケを刈ってきて、葉や枝をとらずに
そのままドーム状に組み立てていきました。
基本、「縛る」という作業のみ。
大枠ができたらあとは小さい枝を挿して隙間を埋めていきます。
まるで鳥が巣をつくってるみたいな気分。
藁をしきつめてできあがり。
なかに入ると、葉の緑が心地よい。
思わず、「ああ、これでタマゴが産める。」と、
鳥の気持ちになってつぶやいてしまいました。
なんて良い空間。
◇
「竹や木は、残らないから。
もしかしたらこんな家を、昔の人は作ってたかもしれないよね。」
と一人が言って、思いは古えのときに。
竹ドームのなかで、「家」という原点について考えました。
最初の最初、木から降りてきた人類は、
この広い大地にどんな思いで立ったのだろう。
ありあまる豊かさと、寄る辺ないほどの開放感。
どんな危険が襲ってくるともしれない恐怖。
そんな地上で、"身のうちを囲いたい"
という強い欲求が出てくるのは、
なんて自然なことだろうと改めて感じられました。
安全のため、快適な空間のため。
時代が変わってその他にもプラスアルファ、
「家」に求められるいろんな要素が増えてきて、
きっともうそんな簡単なことじゃないけれど、
そして、素材もスタイルもさまざま変わってきたけれど、
昔々からの細胞レベルでのこの欲求は
変わっていないんだろうなあ。
と、「いきもの」としての自分がストンと納得したようで。
◇
そしてもうひとつ思ったこと。
たぶん、スタイルが変わっていくことは、
悪いことじゃない。
(現代建築の抱える問題とか、在来のよさとか、
そういうことはもちろん、別問題として厳然とあるけれど。)
だからたぶん、このホンムネくんチームのみんなも
「古民家」を残さなくては!
なんていう気負いかたをしているわけじゃないんじゃないかな。
ただ、ただ、
永子ちゃんが自分の育った家が大好きで、
なんて大切な場所だろうと感じていて、
空間まるごと、この家を残したいと思った。
その思いの強さが伝わって、
そしてやっぱり私達もここが好きだから、
できることをしたいなと思った。
そんなシンプルなこと。
きっと、そう。
◇
最初だからいろいろ書きたくなっちゃって
いっぱい書いちゃったけど、
これから少しずつみんなで無理のないよう、
ホンムネニュース続けていきます。
よろしくお願いします。
さてさて、今週末はシロアリ対策 第一弾。
「ホンムネくんの外壁を一部壊すぞ!」
ボランティア応援部隊募集中です。
詳細は、永子ちゃんよろしく!
--- 早苗