ホンムネくんニュース(古民家 七代)

honmunekun.exblog.jp
ブログトップ

<   2011年 12月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ソトからウチを見る。軽井沢紀行〜後編〜

てるです。暮れも押し迫ってきました。
随分タイムラグが生じてますが、軽井沢紀行〜後編〜です。

レーモンドの「夏の家」を見たあと、
つづいて、池の対岸にある睡鳩荘へ。ここに、L・ペイネの展示が移されている。ダイちゃんが好きな、W・M・ヴォーリズの設計。
d0192794_21582127.jpg


建築は不思議なもので、堀辰雄の住宅、夏の家、睡鳩荘、どれも違ったおもむきがある。こちらは、空間、備えられている家具、建具のデザイン、どれをとっても大味という感じ。共通しているのは、木造で、職人の手仕事の存在感が伝わってくるということ。
d0192794_220330.jpg

大きなダイニングルームの暖炉と丸太の梁が印象的。十人掛けのビッグテーブルやソファーも置かれ、こじんまりと食事をするというよりは社交の場という感じで、当時の欧風なライフスタイルに適した設計となっていて、日本と欧米の橋渡しをしてくれていました。
d0192794_2224663.jpg

ペイネの展示は、いつ見てもLOVEにあふれていて、ほっこりした気持ちになったところで次の目的地、聖パウロ教会へ。

A・レーモンドの設計。以前にも訪れたことがあるが、何度訪れても魅力ある空間。一方、何度訪れても道路を挟んで立ち並ぶ商業施設が残念。思わずチィ!と舌打ちしたくなる。多様な四季を持つ風土に育まれた日本人の多様な美意識と言えばそうかもしれないが、もう少しやり方があるではないか。そちらを背に、教会の正面をゆっくり眺めてから中へ。
d0192794_2241352.jpg


少しひんやりとした空気と上昇感。大聖堂のような荘厳さではなく、町の中で人々の暮らしに溶け込む慎ましさを感じる祈りの空間。クリスマスの飾り付けもされている。屋根を支える丸太の登り梁、母屋、垂木という構成は夏の家と共通する。横つなぎの梁はないが、白川郷の合掌造りの小屋組にも似ている。みんな息をのみ、しばらく沈黙。
d0192794_2251113.jpg


言葉をソトに出すのではなくウチに何かを問いかけたくなる。
d0192794_2255513.jpg


それぞれの想いを胸に次の目的地、万平ホテルへ。ここは江戸時代の旅籠「亀屋」が原点の長い歴史を持つホテル。今の建物は昭和初期に建て替えられたもの。
d0192794_2262222.jpg

正面はヨーロッパのハーフティンバーのようでもあり、妻飾りや軒先の堰板を見ると本棟造りのようでもあり、日本人の折衷的な感覚が伝わってくる風格のあるホテル。
d0192794_226547.jpg

ロビーへ入ってみるとやはり老舗の風格が漂ってくる。宿泊費も高そう。いつか泊まってみたい。

夕方近くで薄暗くなってきたのでホテルを後にして、最後の目的地、ユニオンチャーチへ。
こちらもヴォーリズの設計。竣工が1918年なので、築93年になる。築160年のホンムネくんの古さが際立つ。
d0192794_2281038.jpg

中へ入ってみるとこちらもクリスマスの飾り付けがなされ、静粛で神聖な空気が漂っている。レーモンドの聖パウロ教会と比べると、同じ木造ではあるが、まったく異なる。同じ木材でもレーモンドは丸太材を用い、ヴォーリズは平角材を用いている。屋根を支える構造はレーモンドは日本的な和小屋でヴォーリズはキングポストトラスの洋小屋を採用している。
d0192794_229344.jpg

おそらく、ユニオンチャーチは大空間を造る必要から、それに適したトラス構造を採用したと思われるが、木造の特徴である経年変化によるタワミを抑えるために後から鉄骨で補強されたのがうかがえる。印象としては素材の用い方や構造的にもレーモンドの方が日本的な感覚が伝わってくる。

不思議なもので教会や寺院というのはその場に立つと自然に気が引き締まる。神聖な場所という先入観もあるかもしれないが、そう感じさせる空間的な要素がある。シンメトリーな平面=正面、祭壇へと自然に向かう視線、高みへと昇って行くような上昇感、象徴的な光。神聖な空気にしばし浸ったあと外に出て振り返ると、正面の壁に掲げられた「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」というイエスの言葉が目にとまる。
d0192794_2295418.jpg

よくわからないけど、「わたし」を「じぶん」や「あなた」や「しぜん」などに置き換えてみると深いことを言っている気がして、「すべての存在を尊う」言葉に聞こえてくる。ちょっと違うかな?

少し駆け足だったけど、みんな何かしら感じられたところで帰路につくことに。
たまにソトに出てウチに問いかけると、ウチのことが際立って見える気がする。
また、楽しい旅をしようね〜。

てるでした。
[PR]
by honmunekun | 2011-12-29 22:17 | ホンムネくんに思う

あまどいプロジェクト

てるです。
いや〜。今年も残りわずかになってきちゃいました。残すところ1週間。
書き残していることを、今年のうちにアフタービートで書きまくります。

とりあえず。
12月10日。鍋パーティの翌日。

ホンムネくんに泊めてもらって、少し遅めの起床。
昨夜、鍋を食べ過ぎたのか、お腹が若干重たい。

ダイちゃんに誘われて朝の整体。
ホンムネくんの茶の間は朝日があたるととても暖かく、
お天道様のありがたさを感じながら
すがすがしい気分。

今日は、ホンムネくんの雨樋プロジェクト。
10時半頃にフジイさんが到着。
必要な材料を確認して、フジイさんと材料を買い出しに。

戻ってくるとシュウジさんも到着して、
みんなでホンムネくんの2階でお昼ご飯を食べてから、
作業に取りかかることに。

昨日、体調が優れなかったエイコさんも復活してホッと一安心。

2階の畳に根が生えないうちに作業の開始。

ホンムネくんの屋根はとっても大きくて、
普通の家の2倍くらいの軒の長さがあって、
雨樋を軒先の中心で分割してある。
d0192794_229322.jpg

軒先が瓦の重みで下がってきていて、雨樋の勾配を
これ以上とれないことと、雨樋のつなぎ目がズレてしまっていることで
たくさんの雨が降ると、そこからあふれてしまう。

今日は、そのつなぎ目に、雨を受ける集水器を取り付けて、
落ちる雨をホンムネくんのあしもとから出来るだけ遠ざける作業と
北西隅の傷んでしまって穴があいた状態の雨樋を直す作業。
d0192794_22104029.jpg

二段梯子で上ってみると、雨樋には流しきれなかった雨水が残った状態。
フジイさんと一緒に下がっている雨樋をギリギリまで持ち上げて
集水器を取り付ける。そこにエルボと斜め樋を取り付け、
軒先の垂れを支えている柱にそわせて竪樋を取り付ける。
d0192794_22112522.jpg


そこから先、落ちてきた雨水をどうするか。
エイコさんとみんなと相談しながら、使われずに残っていた
タイル貼りの流しを再利用して、そこに雨水を流すことに。

流しの台も、これまたシロアリ対策で壊したお風呂のブロックを
再利用。

いつ使うかわからないけど、いつか使えるかもと思った瞬間から学びは始まり、
知識や知恵は広がり、それを寄せ集めて何かを生み出す。ブリコラージュ。

とっておいて良かったね〜。

d0192794_22132851.jpg

見た目はいまいちだけど、とりあえず、たたき台は完成。
みんなの知恵と想いを集めて、少しずつ、わくわく楽しんじゃおうね。

てるでした。
[PR]
by honmunekun | 2011-12-25 22:15 | ホンムネくん再生物語

弟子入り


めっきり寒くなって、漬け物日和です。

今年は靖恵ちゃんと一緒に
母・みち子さんに弟子入りしました。
先週から冬野菜をせっせと漬けています。

源助かぶ菜はニンニクしょうゆ漬け、
白菜は朝鮮漬けにしました。

*****

昨日の朝鮮漬けは
りんご、ニンニク、切りイカ、昆布、ねぎ、しょうが・・・
薬味もうまみもたっぷり!

「これは増粘多糖類ね」
と混ぜたのは、ミキサーにかけたおかゆでした。
「添加物」ってそういうことだよね。

このおいしそうなとろりとしたモノたちを
四つ割りにした白菜の葉っぱに挟んで
ミルフィーユのように漬けました。

漬けるときから「おいしそう~」って何度言ったことか。
できあがりが楽しみ!
新年のもちつき会でデビューできるかな。

*****

自称「教授」のみち子さん、弟子ができて嬉しそう。
いつも以上にみち子トーク全開です。

ダジャレや漫談?で笑いをとるだけでなく、
時々人生相談もあったりして。
でもちゃんと教授らしく
ちょっとしたコツや押さえておくべきポイントを
わかりやすく伝授してくれます。

食べるのは好きだけど作るのは難しそう、
とハードルが高かった漬け物。
見よう見まねで、あれよあれよという間にできちゃった。
まさに百聞は一見にしかず。

味噌仕込みと同じで
一人じゃなかなかできないけれど、
これなら毎年できそう。

これを母は毎年一人で漬けてくれてたんだなぁ、
と自分でやってみるとありがたみも倍増。
教われてよかった。

*****

縁側で干している大根は、たくあんに初挑戦するつもり。
まだまだ大根が沢山あるので、
切干大根と、凍み大根にできたらいいなー。

d0192794_928233.jpg

[PR]
by honmunekun | 2011-12-20 09:34 | 季節のホンムネくん

ホンムネ鍋パーティ

ますます寒くなってきました。気持ちが引き締まるような、忙しなくなるような、
若干、アップテンポになってきたてるです。

軽井沢紀行〜後編〜が遅れてすみません。その前に、土曜日の鍋パーティを。。。


鍋とこたつが恋しい季節。
ということで、ホンムネくんで鍋パーティ。自分は初参加。
たろう屋もオープンしてるというので、楽しみに向かう。
いつもどおり途中で寄り道してたら、ちょっと遅れ気味で6時頃到着。
ダイちゃんに聞いてみるとエイコさんはお買い物に出かけていて、
ミコさんとヒノちゃんが来ているくらいで、今日は少し早めに到着できた感じ。

たろさん帰っちゃったかなーと焦っていたら、まだ居てくれてラッキー。
どんな感じでお店やってるのかな〜とずっと気になっていて、見させてもらってびっくり。
野菜、調味料、お米、お菓子、ハンドクリームなどなど、ワゴン車にいっぱい積んで、
何でもそろってしまいそうなほど。たろさんのこだわりが伝わってくる。
d0192794_2119593.jpg

ちょっと違うかもしれないけど、サザエさんに出てくる三河屋さんのようなイメージ。
昔、自分の実家にも「塩田屋さん」というご用聞きのおじいさんがお醤油やお酒やお味噌を
軽トラックに積んで元気に配達に来てくれたのを思い出す。たろさんの場合は、それプラス、
人の想いを運んでくれて、人と人をつないでくれる感じ。看板もいさぎよい。
d0192794_21205522.jpg

最初は、どこでどうやって商っていこうか焦った時もあったみたいたけど、
メニューやどこを回るかというのもちゃんと決めてあって、その先の展開も見えていて、
さすがたろさん!自分はたろさんと同じことは出来ないけど、ヒトとかフウドとかマチとか
ケンチクを切り口にして、何か出来そうな気がしていて、たろさんと話して、
また少し先に進めそうなエネルギーをいただいちゃいました。
もちろんマストアイテムのせいらんどうの玄米ビスコッティーもゲットできました。
たろさんありがと〜!

エイコさんが買い物から帰ってきたら、体調が悪そうで、ちょっと心配。
そのうちにジイジが自分で仕込んでくれた鍋と新米を炊いてジャーごと持って到着。豪快!
フジイさんもソウタンと一緒に来て、ヤスエさんも食材を持って到着。

ウタエさん、シュウジさんも到着して、仲間がどんどん集まってくるけど、
鍋の準備が少し間に合ってない感じ。自分もちょっとだけダイちゃんとヤスエさんの
お手伝い(邪魔)をして、だんだんおいしそうな匂いがしてきて、早く食べたい〜。

テッペイくんアベちゃんもツナくんも到着して、みんな揃ったところで、
ダイちゃんから、ありがとうの挨拶があって、みんなありがとうで乾杯〜い。
そしたら、エイコさんから自分とウタエさんの誕生日おめでとうコールもいただいて、
まさかのサプライズにびっくり。みんな、いつも、ほんとにありがと〜。
d0192794_2122245.jpg

ジイジのシシ鍋は肉のうまみが出ておいしいし、ダイちゃんの味噌鍋も出汁が効いててうまいし、
サラダもおいしいし、お酒もおいしいし、大満足。
その日の朝のニュースでお一人様で鍋をたべるって言ってたけど、
やっぱり大きな鍋を囲んで、みんなで集まって食べたほうがうまいと思う。
d0192794_21225942.jpg

仕舞には全部の鍋の汁をミックスして、超濃厚バージョン。これまたうまい。
締めはリンゴの樹のロールケーキをほうじ茶でいただいて大満足。みんな、ごちそうさま。

自分は、言葉で気持ちを表現するのが少し苦手で、いつも、お礼を言う機会を逃してしまって。。。
この歳になって幸せな出会いがあって、まさか、こんなに素敵な仲間に恵まれるとは思ってなくて、
うれしくて、いつもみんなからたくさんのエネルギーをいただいてます。

この場を借りて伝えさせてください。みんな、ほんとにありがとう。
みんなが幸せでありますように。

てるでした。
[PR]
by honmunekun | 2011-12-11 21:29 | 季節のホンムネくん

これ、なーんだ?

てるさんの、軽井沢紀行 後編の前にすみません。
靖恵です。

先日、永子ちゃんとみこさんとともに畑で過ごしました。

主に、片づけと収穫の仕上げ。
ネギや大根をぜんぶ抜いて、すっきり。

でっかいオクラ「スターオフディビッド」と、
食用ほおずき「リトルランタン」の種を取ることにして、
来年はこれも出荷してみようかな。

それから。
「ねぇ、見て見て」という永子ちゃんについていくと・・・

「!!!???」

これなーんだ。

d0192794_22501748.jpg


d0192794_22504445.jpg


d0192794_22505935.jpg



桃を土に埋めたわけではありません。
リンゴは、サイズ比較のためです。

正解は、ラディッシュ。
ふつうのサイズになるはずの。

前もって永子ちゃんから話は聞いていたけれど・・・想像を絶しました。

「たねの森」の種なので、この現象を怪しむというよりは、

なんというか、
生命にまだたくさん秘められていそうな大きな可能性、というか、
偉大なるものの存在を感じちゃう、というか。。。
大げさでいいでしょう。

これ。
食べてみるのもいいかもしれないけれど、
たぶんもうスが入りまくっていて美味しくなさそうだし、
みんなの手によって、手厚く土のお布団をかけられました。

なんとか冬を越してもらい、種を取ってみることに。

どうなんだろうね。
また巨大ラディッシュができるのかな。
ワクワクです。
[PR]
by honmunekun | 2011-12-07 23:05 | 季節のホンムネくん

ソトからウチを見る。軽井沢紀行〜前編〜

最近、ますます、風通しの良くなっている(すきまだらけ)てるです。

A・レーモンドの「夏の家」。普段はL・ペイネの美術館として公開されているが、今回は、そちらの展示が移動され、雨戸などが開放された空間を体験できる「自然への開放と閉鎖」がテーマの特別公開。以前から情報はキャッチしていて、ダイちゃんがレーモンドやW・ヴォーリズの建築に興味があると言っていたのを思い出して、ダイちゃん、エイコさん、ヤスエさんと一緒に見に行くことに。

待ち合わせでちょっとしたハップニングもあり。いいね~。行き当たりバッチリ!皆で呼吸を整えて出発。車中では、手作りミソパンやケーキやナシを食べながら遠足気分。エイコさんがメモったホンムネくんブログのタイトルを読みあげ、今年一年のホンムネくんを振り返る。あ~あれね~。そうそう、やったよね~。ほんとにたくさんの楽しいことをみんながやってきた。みんなでやってきた。途中、中山道の望月宿を通過しながら、不思議な空も見ながら、追分けあたりへ到着。

ここで、一つ目のお目当て、「風たちぬ」で有名な堀辰雄文学記念館へふらり。堀辰雄が過ごした別荘や書庫が残る。
d0192794_2019103.jpg

とても居心地の良い必要充分な和室。庭に面した開放的な広縁。堀辰雄デザインの椅子。かわいらしい照明器具。
d0192794_20195896.jpg

d0192794_2022159.jpg

4畳半の書庫。共通しているのはヒューマンスケール。これくらいの空間に小さな厨房がついたアトリエを造りたいな~。ここには雨樋は無く、浅間石を敷き詰めた雨落ちになっている。浅間山の風土に根ざした知恵をかいま見る。
d0192794_2020319.jpg


長時間の車中で疲れ気味のみんなの心をわしづかみ。

元気が出てきたところで次のお目当て「千住博美術館」へ。危うく通り過ぎるほど、この美術館はうまく隠れている。現代日本画家・千住さんの作品を展示するために、現代建築家・西沢さんが設計された美術館。過去と現代の建築を対比して見たかったことと、ダイちゃんの辛口な感想も聞きたかった。
アプローチと周辺の樹々は建築を見え隠れさせるかのようにデザインされている。建築の外観は、ガラスの壁の上に軽い屋根が乗り、大きな布がフワッと自然に落ちたかのような雰囲気。屋根の軒の出が、それをより強調しているように思える。
d0192794_20275466.jpg

中に入ってみると、床、壁、天井がそれぞれゆったりとカーブし、ところどころにガラスのシリンダーが穿たれ、明るい光が射している。

日本画に限らず、絵画は紫外線による劣化を嫌うため、いかに日光を遮り、照度をコントロールするかがこれまでの美術館や展示方法のあり方であったが、それとは全く異なる。日光が直接あたっている作品すらある。係員に聞いていみると、紫外線100%カットのフィルムをガラスに貼ってあることと、日光の直射で劣化しても画家自らが修復すればよいという了解があって実現したとのこと。

美術鑑賞というコトや美術館というモノの先端というか辺境というか、せめぎあいが伝わってくる。それを最も感じさせたのが外周のガラス曲面に貼られた布の網目の密度。ダイレクトに自然の樹々を見せるのではなく、霞がかったような自然とも人工ともつかない効果を生んでいる。実際、屋内からは屋外が透けて見えるが、屋外から屋内はほとんど見通せない。
d0192794_202258100.jpg


美術館であり、外から作品が見えてしまっては困るという事情もあるなか、どこまで外に開くか、光と視線をどこまで遮るか、ギリギリのせめぎあいを感じた。建築を含む現代芸術は、双方向コミュニケーションの手段であり結果であることを改めて実感。傍らに建つミュージアムショップは、建築のための建築というか建築と建築のコミュニケーションは感じられたが、対ヒト的には一方通行の感が否めなかった。
d0192794_20233827.jpg

d0192794_20303289.jpg


短時間の滞在ではあったが、良い刺激をいただいたところでお昼近くになり、どこかで昼食をとろうかと向かう車中、ダイちゃんの感想は、

建築という専門分野から見れば評価されるかもしれないが、そうでなければ寄り付きにくい感じ。

確かに、医療のための医学、建築のための建築学など、どこかヒトが抜けてしまっている世の中。ヒトが造る人工物はヒトとヒト、ヒトとシゼンをつなぐヒダというかヨハクが欲しい。

いろいろ語っているうちにヤスエさんが「ごはんや」を発見。なんとなくヒトをひきつける感じ。
d0192794_20314180.jpg


ここで昼食をすませ、目的地、レーモンドの「夏の家」へ。
かわいらしい鴨や雁が出迎えてくれる。
d0192794_20322189.jpg

橋の向こうが「夏の家」。
d0192794_20324810.jpg


ここへは数回おとずれているが、今回は「夏の家」の特集ということで、雨戸もあけられ、外からも開放感が伝わってくる。窓上に庇はあるが、屋根の軒の出が少ないため、板張りの外壁に傷みが見られる。
d0192794_20331932.jpg


A・レーモンドは日本と欧米の近代建築の橋渡し的な役割を果たした建築家である。そもそもこの「夏の家」はフランスの建築家L・コルビジュエが石造で計画したエラズリス邸をレーモンドが木造で実現したと言われるほど酷似している。

石造ならまだしも、雨の多い日本で、そのまま木造で実現してしまったところに、外壁の傷みという無理が生じている。軒の出をもっと深くしても何ら支障は無かったはずなのに。欧米型の近代デザインと日本の風土の齟齬が生じている。

堀辰雄の住まいの方がやはり日本的であった。欧米と日本のどちらをベースにしているかが大きく作用しているのかもしれない。

中へ入ってみると、この開放感はホンムネくんのそれと通じている。木の丸太を使っているが、柱、梁、母屋、垂木という日本の構法が採用され、素朴というか粗野というか、親しみを覚える空間。
d0192794_20343068.jpg


2階へ続くスロープは勾配がきつく感じられたが、おなじ位置エネルギーを消費するのに、単なる階段よりは吹き抜けに面したスロープの方が空間を立体的に体験できる面白さがある。
d0192794_20352373.jpg

各個室のスケール感も程よいと思って計ってみると、尺モジュールが採用されている。昔の平面図を見てみると、現在、板張りになっている床が畳敷きになっていたことが見て取れ、いわゆる8畳間である。どうりで違和感が無い。譲ってくれるなら住んでみたいね〜。みんな同感。つづく。。。。

ながなが、すみません。

てるでした。
[PR]
by honmunekun | 2011-12-01 20:38 | ホンムネくんに思う