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ホンムネくんニュース(古民家 七代)

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竹ドームと、「家」のこと

さかのぼること、数週前。
ホンムネくんの前の田んぼで、竹ドームをつくりました。

ホンムネくん(信州中川村、本棟造りの古民家。永子ちゃんち。)
の裏には、お山があります。
その一角に竹林もあるのです。
その竹を切り出して、竹ドームを作ろう!という企画。

そもそも、仲間の一人が地元小学校から依頼されて、
竹で秘密基地をつくろうというワークショップの講師に。
その試作を、と数人で集まったのです。

細いマダケを刈ってきて、葉や枝をとらずに
そのままドーム状に組み立てていきました。
基本、「縛る」という作業のみ。
大枠ができたらあとは小さい枝を挿して隙間を埋めていきます。
まるで鳥が巣をつくってるみたいな気分。
藁をしきつめてできあがり。

竹ドームと、「家」のこと_d0192794_11252526.jpg


なかに入ると、葉の緑が心地よい。
思わず、「ああ、これでタマゴが産める。」と、
鳥の気持ちになってつぶやいてしまいました。
なんて良い空間。

 ◇

「竹や木は、残らないから。
もしかしたらこんな家を、昔の人は作ってたかもしれないよね。」
と一人が言って、思いは古えのときに。
竹ドームのなかで、「家」という原点について考えました。

最初の最初、木から降りてきた人類は、
この広い大地にどんな思いで立ったのだろう。
ありあまる豊かさと、寄る辺ないほどの開放感。
どんな危険が襲ってくるともしれない恐怖。

そんな地上で、"身のうちを囲いたい"
という強い欲求が出てくるのは、
なんて自然なことだろうと改めて感じられました。

安全のため、快適な空間のため。
時代が変わってその他にもプラスアルファ、
「家」に求められるいろんな要素が増えてきて、
きっともうそんな簡単なことじゃないけれど、
そして、素材もスタイルもさまざま変わってきたけれど、
昔々からの細胞レベルでのこの欲求は
変わっていないんだろうなあ。
と、「いきもの」としての自分がストンと納得したようで。

 ◇

そしてもうひとつ思ったこと。
たぶん、スタイルが変わっていくことは、
悪いことじゃない。
(現代建築の抱える問題とか、在来のよさとか、
そういうことはもちろん、別問題として厳然とあるけれど。)

だからたぶん、このホンムネくんチームのみんなも
「古民家」を残さなくては!
なんていう気負いかたをしているわけじゃないんじゃないかな。

ただ、ただ、
永子ちゃんが自分の育った家が大好きで、
なんて大切な場所だろうと感じていて、
空間まるごと、この家を残したいと思った。
その思いの強さが伝わって、
そしてやっぱり私達もここが好きだから、
できることをしたいなと思った。
そんなシンプルなこと。
きっと、そう。

 ◇

最初だからいろいろ書きたくなっちゃって
いっぱい書いちゃったけど、
これから少しずつみんなで無理のないよう、
ホンムネニュース続けていきます。
よろしくお願いします。

さてさて、今週末はシロアリ対策 第一弾。
「ホンムネくんの外壁を一部壊すぞ!」
ボランティア応援部隊募集中です。

詳細は、永子ちゃんよろしく!

  --- 早苗
by honmunekun | 2010-11-18 11:17 | ホンムネくんに思う